皆様方におかれましては、日頃より香川県高等学校PTA連合会の活動に対しまして、ご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。このたび千切谷前会長の後任として就任いたしました杉本勝利です。コロナ禍における大変な状況が長引く中、このような大役を仰せつかり、果たさねばならない責任の大きさに、身の引き締まる思いです。
未だ続く新型コロナウイルスの影響は、当初の想像をはるかに超えた影響を与え続けています。学校現場においても、従来のPTA活動や学校行事はかつてのようには行えておりません。特に今の3年生はこのような状況下で入学して参りました。希望にあふれ、待ち構える様々な経験に期待していたはずの学校生活が制限され、辛抱の連続となりました。子どもたち、彼らを見守る保護者の皆様の心情を思うと非常に胸が痛みます。
このような状況下にあって、学校現場ではPTA役員をはじめ、会員の皆様や先生方が少しでも充実した高校生活を送ることが出来るよう、デジタルツールを取り入れるなど、工夫を凝らしながらPTA活動を展開していただいております。状況の変化に合わせて、どんどんやり方を変容させていくさまを見ていると、悲観してばかりはいられない、目の前の子どもたちに出来ることは何か?を考えて、試行錯誤しながらも、どんどん前進して行く大人のたくましい姿勢そのものに、学びがあると感じています。
さて、私ごとですが、PTAに携わるようになったのは長男の保育園時代からです。4人の子どもに恵まれましたが、4人目である次女が高等学校を今春卒業するまで20年あまり、様々な役割を務めさせていただきました。時には夫婦で、時には小、中、高の役員をすることもあり、時間のやりくりに随分と苦労した時もあったように思います。初めは渋々やっていたことも、次第に子どもたちの成長と共に自分自身が成長しているという感覚を持つようになりました。今では本当に大変貴重な経験をさせていただいたと思い、地域や学校現場の先生方に感謝しております。
PTA活動をしてきた中で常に念頭にあったのは、ノートルダム清心学園理事長であった、渡辺和子先生の「置かれた場所で咲きなさい」という言葉です。これは今でも私の座右の銘ですが、その場所で必ず頑張らなければならない、という強制的な言葉ではなく、「せっかくのご縁なのだから、今いる場所で与えられたことを、少し頑張ってみましょう」と私なりの解釈をしています。初めはこの言葉もただ知っているだけでした。しかし「子どもたちのために」と熱意を持って取り組む仲間や先生方に感化され、がむしゃらに活動していると、できないと思われたことにも成果が出たり、予想外の喜ばしい出来事に出合ったり、、、。そんな経験をする中でしっかりと意識の中に浸透してきました。以降、やれることを誠意を持ってすれば、自ずと何か成果が出ると信じて取り組んできたように思います。
高P連の会長として各高等学校PTA様のご意見やご要望に耳を傾けながら、子どもたちの高校生活がより充実したものになるよう、一役を担うべく努めて参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、千切谷前会長をはじめ、これまで香川県高等学校PTA連合会を牽引されてきた皆様に敬意を表するとともに、これからもPTA会員の皆様方のご理解とお力添えを賜りますようお願い申し上げ挨拶といたします。
令和4年10月1日